当院では球児たちの肩肘等に発生する投球障害の早期発見と予防を目的とし超音波観察装置(エコー)を使用した野球肘検診を行っています。
開業時よりエコーを導入し来院される多くの患者様の肩肘をみてまいりましたが、我慢をしてプレーを続けたり、痛みが発生してからの来院のためかなり悪化していることも多くみられました。
現在では超音波検査装置による検査方法の確立により、早期の発見が困難で手術や長期安静が必要であった投球障害も未然に防ぎ早期復帰することが可能になりました。
特に肘の外側の軟骨障害は約2%の割合で発生しています。この軟骨障害は痛みが少ないために初期段階で気付くことができず手術や1年以上の長期安静が必要でした。そこでエコーを使用した野球肘検診が必要となります。
野球肘の種類
検査症例
外側野球肘(上腕骨小頭離断性骨軟骨炎)
自覚症状はなく初期だったため投球禁止6カ月で練習再開ができた症例
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内側野球肘
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平成25年度の調査では337名中230名の肘の内側に左右差がみられ、61%と非常に多く発生しています。また重症例が非常に多い外側の軟骨の異常は9名と2.4%の発生率でした。どちらも小学5年生頃から多く発生しますので、その時期より年1回程度の検査をお勧めします。
野球肘検診の申込み
球児たちの快適な野球活動のサポートと投球障害研究を目的とした活動ですので、検診費用は無料です。対象年齢は投球障害が最も発生しやすい10歳~15歳です。
チーム単位でお申し込みの場合は日程調整の上、検診チーム数名が訪問し検査を行います。
休診日に実施することになりますので、土曜午後・日曜・祝日が訪問可能日です。また、少年野球大会開催時に検査コーナーなどの設置も可能です。個人での検査を希望される方は当院で随時受け付け可能です。
お申込みは TEL: 029-259-7553 いわもと整骨院まで
野球肘検診は専門医の指導・協力のもとに行っております。
重度の異常が見つかった場合は紹介の上、精査・加療を行います。